2007年12月25日(火)
皮膚病専門の漢方処方ではアトピー性皮膚炎が治り難いのはなぜか?
アトピー性皮膚炎の漢方薬をネットで調べると、消風散(しょうふうさん)や十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)あるいは荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)など、皮膚病専門薬的な方剤が特効薬のように書かれている割には、一部の人を除いてなかなか寛解せず、却って悪化する人も出てくるのはなぜか?
アトピー性皮膚炎は単なる皮膚の疾患ではなく、五臓六腑すべてに関連しており、とりわけ肺・脾・腎にもっとも関係が深いという認識が足りないからである。といっても肝と心の影響もかなり強いので、結局は五臓六腑のバランス調節を行って全身の体質改善が必要なのである。
アトピー患者が爆発的に増加したのはここ数十年のことであり、漢方治療もそれほど長い歴史がある訳ではないので、冷えが根本原因であるとか、胃腸に原因があるとか、様々に論じられているが、それほど簡単に論じられるものではないはずだ。
すくなくとも五臓六腑のバランスを正常に戻してあげれば、結果的に治るのだから、一面的な捉え方は出来ない問題である。
実際にはアトピー性皮膚炎に限らず多くの慢性疾患にも共通したことであり、あらゆる慢性疾患は五臓六腑のすべてに関連するものと言っても過言ではないのである。
だからこそ、1~2種類くらいの漢方薬ではなかなか治りにくい理由がここにある。
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