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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
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2008年08月06日(水)

漢方薬による瞑眩(めんげん)⇒好転反応は超稀にはあるっ!

 10日前に相談に来られた重度の蕁麻疹。顔が真っ赤である。
 1年間も長きにわたって蕁麻疹に苦しみ、皮膚科に通い詰めてもほとんど改善されずに困り果ててやって来られた男性。

 カルシウムとともに弁証論治に基づくエキス製剤を10日分販売した。体質と病状に確実に合っているとの判断に自信があったものの、病状と体格から考えても、むしろ明らかに漢方エキス製剤の濃度がやや不足気味である。
 しかしながら、初めて来られた人には初回は穏やかな薬効が出る程度でちょうとよいと思っていた。

 10日経って本日やって来られた報告では明らかな著効を奏し、ほとんど蕁麻疹は出なくなった。お陰でとても助かりますと素直にお礼を述べられる。
 それはよかったということで、治っていく過程の報告をしてもらうと、ナンとっ! 初日はますます蕁麻疹が悪化して全身に及んだが、翌日には腹部から次第に消えはじめたので、構わず服用を継続していたら三日目から激減して今日に至っているということだった。

 一年間の病苦が、僅か数日ににしてほとんど治った様子は、服用初日から生じた瞑眩(めんげん)現象、つまりは明らかな好転反応によるものであろう。

 しかしながら、初日の悪化に心配されて相談されていたら、きっと直ぐに中止してもらっていたかもしれないのである。
 それほど好転反応というものは、結果論でしか判断がつかないものであるからだ
 といっても黄膩苔の存在といい、肝胆系の湿熱の存在が明らかに疑われた状況からは、方剤の選定には自信があった。

 とは言え、好転反応というのは滅多に生じるものではなく、多くは薬が合ってないための逆反応であることを銘記すべきなのである。
 しばしば健康食品の利用者が、病状が悪化したり発疹が出て来たのは好転反応だからそのまま続けるように、今がとっても大切な時期であるなどと、販売業者からトンでもない説得を受けて困惑されて来られた人も多い。それらはすべて体質に合わないための副作用に他ならなかったケースばかりなのである。

 実際に35年間の漢方専門薬局経営歴でも、上記のような本物の好転反応に遭遇したのはほんの数例にも満たないのであるから、推して知るべしなのである。

参考文献:
  1. 「めんげん」「好転反応」についての御質問

  2. 瞑眩(めんげん)や好転反応に対する疑義