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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
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2006年01月30日(月)

温補の漢方処方の乱用が目立つ日本の現状

あるウイルス感染症関連の疾患で、病院治療では一時的に治まるも、直ぐに再発して保険のきかない医薬品をもらってまた一時良くなっても同じ事で、再発を何度も繰り返している。

また、その薬の副作用もつらくて地元の漢方専門薬局で、1年半にもわたって調合してもらうが、一向に効果がない。

いつも千客万来の専門薬局では自家調剤の粉末薬を分包してもらっており、身体の冷えとストレスが問題だからと、様々に調剤してもらうも、矢張り効果がない。

冷えるのが一番いけないということで、温める漢方薬を中心に調合してくれるが再発を繰り返すので、やや遠方の当方の薬局に訪問されたわけである。

顔を見た瞬間に赤みを帯びて、お酒にでも酔ったような状態である。

服用していた調合薬を拝見するも、処方名がまったく記載されていない。

ご本人に処方名を訊くと、その先生は「素人には言ってもわからんよ」と言って教えてくれなかったということだ。

今時、処方名も記載せずに漢方薬を販売される無神経さは、チョット信じられない行為である。

試みに配合薬を口に入れて吟味したところ、白朮・芍薬といったところの薬味である。

スタッフの女性薬剤師にも吟味してもらうと、これには明らかに「附子(ぶし)」が配合されている、その証拠にブシ特有の舌にピリピリ来るものがあると言う。

してみると真武湯(しんぶとう)当たりだろうか?

体質的には明らかに熱証を呈している人に、このような温補剤を出されるとは明らかな間違いである。

通りで酒に酔ったような赤い顔をされている筈である。

近年、日本国中、

冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある

などというトンデモナイ錯誤したキャッチコピーが蔓延しており、実に由々しきことである!

ここ十年以上、日本国中で暖房設備が行き届き、加えて温暖化の傾向著しい上に、食糧事情があまりにも豊かになり過ぎて、飽食の時代と言われて久しいのに、何ゆえに皆がみな「冷え」が問題と決め付けねばならないのか?

近頃、日本の漢方では、ちょっと温補剤を乱用し過ぎではないだろうか?

仄聞するところによると、医療用では「大建中湯」の乱用が目立つという記事を読んだことがあるが、当方の近所では、温性の顕著な「小青竜湯」の乱用が目立つ。

恐るべし、猫も杓子も「温補・温補でアブリ×ロシ」と皮肉の一つでも言いたくなるくらいだ。

当方の薬局では、温補剤を代表とする温性の漢方処方を販売する比率よりも、清熱剤や涼血剤、滋陰剤などのほうが遥かに多い。
(実際には寒熱併用のケースが最も多いかもしれないが・・・)

弁証論治の基礎から学習しなおすべきではないのだろうか?