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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
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ホーム > 間違った漢方投与 > 牛膝散製剤と補中益気丸(党参入り)で正解だった桂枝茯苓丸の誤投与
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2006年11月07日(火)

牛膝散製剤と補中益気丸(党参入り)で正解だった桂枝茯苓丸の誤投与

 前回の記事「体質によっては桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらすという現実」の続報である。

 医療用の桂枝茯苓丸エキス製剤により胃痛と生理量の増加、および生理期間の延長をみて、心配になり当方にやや遠方から御相談にみえたわけだが、気血両虚を伴った内膜症の可能性が高いので、当方では、牛膝散(ごしつさん)製剤と補中益気丸の併用をお出しした。

 桂枝茯苓丸を中止して、上記二方剤を併用してもらったわけだが、数日を経ずして胃痛は雲散霧消し、10日後にやって来た生理は、2日目に従来並みの生理痛があったものの、3日目では殆んど疼痛を感じなかった。従来から使用していた合成医薬品の鎮痛剤も少量で済み、明らかな改善効果を認めたということであった。

 補中益気丸は、人参のかわりに党参(とうじん)が配合されたものである。
 蛇足ながら、やはり牛膝散製剤と党参配合の補中益気丸は医療用漢方には見当たらなかった。

 さらに蛇足ついでに、身内の医師自身のアレルギー性鼻炎と軽度の喘息傾向の治療に、もっぱら医療用漢方にこだわり、小青竜湯や葛根湯ばかりの対症療法の繰り返しで、いつまでも中医学的な弁証論治に目を向けられない人がいる。
 そもそも電話で話の序に相談される程度だからアドバイスのしようがない。
 漢方薬はお気軽に使ってお気楽に効果が出るほど安易なものではないのだが、身内で年下の医師であっても薬剤師に対するプライドが許さないのか、いつまでも傷寒・金匱の方剤、というよりもエビデンス漢方にこだわるのだから縁がないものと諦めている。
 玉屏風散に麦味腎気丸の併用など、中医学理論による配合には全く見向きもしないのだから、縁なき衆生というべきか?
 それ以前に基礎理論を理解してもらうのにも難航するのだから、当方では何度電話で質問されても、些か呆れ加減である。