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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
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2007年03月01日(木)

横行する漢方薬の無表示医薬品

 もう今年だけでも、この漢方薬の煎じ薬および調合粉末薬や顆粒製剤を分包器で小分けされた無表示医薬品の相談を受けたのは10例を上回る。

 本日の御相談のケースは、ある特殊な疾患で西洋医学では治療薬がないということで、漢方薬によるクオリティー・オブ・ライフの向上・維持を目的として先日、漢方製剤を二種類お出ししたばかりの人が、身内が心配して遠方から漢方薬の顆粒剤を調合してもらったものを送ってくれたが、それを一緒に服用してよいだろうかとのお問い合わせである。

 その調合薬なるものを拝見すると、分包器で30日分を小分けされたもので、処方名の記載もなければ成分内容の記載もまったく見当たらない。その薬局の薬袋には1日3回、1回につき1包ずつ食間か食前に服用するようにとの記載および薬局の名称と住所・電話番号の記載があるのみである。
 典型的な漢方薬の無表示医薬品販売の形態であり、これを当方からお出しした漢方薬と併用してよいやらどうやら判断のしようもない。

 試みにその顆粒剤を味わってみると、どうやら十全大補湯らしき味がするが・・・?果たして?
 そこでご相談者みずからがその薬局に電話をかけて薬事法上必要な医薬品としての表示義務項目の詳細を教えてもらうように進言することとなった。

 その薬局さんから帰ってきた言葉は、「トウキ、センキュウにシモツとシクンシに補中益気湯の三つの処方を中心に配合している」との実に信じられない奇妙奇天烈な返事であった。もちろん俄かには信じられない話で、小生の長年の漢方経験からはどうみてもどこかのメーカーの十全大補湯製剤を分包器にかかただけの製品に思えるものである。

 調剤した処方内容を公開することで他所に流れては商売にならないという浅ましい魂胆かもしれないが、人体に作用を及ぼす医薬品における薬事法上の記載義務を故意に怠ること事体、由々しき問題であるはずだ。
 こういう危険で浅ましい漢方相談が横行するようでは、薬系漢方の明日には碌なことが待ってないことだろう。