2005年10月
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投稿者 薬剤師 28日 15:43 | 相互リンク集(詳細)
中年女性が、最近胃が悪く、咽喉から胸にかけてひどく乾燥して、糖尿病にでもなったんじゃないかと心配して相談に見えた。
以前、この女性のご高齢の母上の老齢による泌尿器系の問題を、当方の漢方薬でずっとコントロール出来たことに対するお礼を兼ねての相談であった。
胃がんでもあったらいけないから、まずは消化器系の病院で、諸検査を受けるべきだと説得して、今回は漢方薬は出さずに善は急げ、ということになったところで・・・・・・
一応、簡単な病歴をお聞きしていたところ、なんと!
一月前に咽喉が少し詰まる感じがするので、ご近所の耳鼻咽喉科に気軽な気持ちで、診断を仰いだところ、諸検査の後、大したことはないが、鼻汁が咽喉に落ちて痰が溜まっているのだろうからとて、ムコダインとともに、医療用漢方の「小青竜湯」エキス製剤が出されており、今の今まで続服中であると言われる!
その、医療用漢方の小青竜湯こそが、原因だから、即刻中止するようにと、この度も、ついつい、大声で叫んでしまった!
100パーセントも200パーセントも、絶対に間違いないので、即刻中止するようにアドバイスするも、お医者様が自信をもって処方して下さったのだから、とて中止することに躊躇される。
止むを得ず、
それでは、漢方専門の薬剤師と、一般の西洋医学のお医者様と比べて、専門でもないお医者さんの方を信用されると言う訳ですね?!
漢方薬、こと医薬品の専門家は、医師ではなく、薬剤師こそが専門家なのをご存知ですか、といつになく激してしまった。
この冬に向かって、乾燥性の強烈な小青竜湯を、貴女のようにまったく合いもしないのに常用し続けると、とんでもないことになりますよ、と言いかけたところで、
ご本人さん、突然、目覚めたように、
そう言えば、間違いありません、この漢方薬を飲み始めてから、胃がおかしくなり、次第に咽喉や胸の中などがひどく乾燥し始めて、
まさかこの漢方薬が原因とは、今の今まで、疑ってもみなかったのですが、
テレビなどで、今、お医者様の漢方が一番いいように報道(宣伝?)されているので、てっきりお医者様の漢方薬も、いいものだと思い込んでいたものですから・・・・・・・・・・・・・・
(さきほどあったばかりのやりとりである。)
[参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)]
以前、この女性のご高齢の母上の老齢による泌尿器系の問題を、当方の漢方薬でずっとコントロール出来たことに対するお礼を兼ねての相談であった。
胃がんでもあったらいけないから、まずは消化器系の病院で、諸検査を受けるべきだと説得して、今回は漢方薬は出さずに善は急げ、ということになったところで・・・・・・
一応、簡単な病歴をお聞きしていたところ、なんと!
一月前に咽喉が少し詰まる感じがするので、ご近所の耳鼻咽喉科に気軽な気持ちで、診断を仰いだところ、諸検査の後、大したことはないが、鼻汁が咽喉に落ちて痰が溜まっているのだろうからとて、ムコダインとともに、医療用漢方の「小青竜湯」エキス製剤が出されており、今の今まで続服中であると言われる!
その、医療用漢方の小青竜湯こそが、原因だから、即刻中止するようにと、この度も、ついつい、大声で叫んでしまった!
100パーセントも200パーセントも、絶対に間違いないので、即刻中止するようにアドバイスするも、お医者様が自信をもって処方して下さったのだから、とて中止することに躊躇される。
止むを得ず、
それでは、漢方専門の薬剤師と、一般の西洋医学のお医者様と比べて、専門でもないお医者さんの方を信用されると言う訳ですね?!
漢方薬、こと医薬品の専門家は、医師ではなく、薬剤師こそが専門家なのをご存知ですか、といつになく激してしまった。
この冬に向かって、乾燥性の強烈な小青竜湯を、貴女のようにまったく合いもしないのに常用し続けると、とんでもないことになりますよ、と言いかけたところで、
ご本人さん、突然、目覚めたように、
そう言えば、間違いありません、この漢方薬を飲み始めてから、胃がおかしくなり、次第に咽喉や胸の中などがひどく乾燥し始めて、
まさかこの漢方薬が原因とは、今の今まで、疑ってもみなかったのですが、
テレビなどで、今、お医者様の漢方が一番いいように報道(宣伝?)されているので、てっきりお医者様の漢方薬も、いいものだと思い込んでいたものですから・・・・・・・・・・・・・・
(さきほどあったばかりのやりとりである。)
[参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)]
常連の中年男性。
日ごろから汗かきで、冷え性。
持病に心房細動と無呼吸症候群をかかえ、病院からはジゴキシン製剤や、無呼吸性症候群治療の器具のマウスを使用中。
風邪をよく引き、病院治療は以前から効果がないので、銀翹散製剤と参蘇飲エキス錠に健康食品扱いの「板●根エキス散」の併用で、いつも治っている。
冷え性治療には、芎帰調血飲第一加減や、足の神経痛を配慮して、疏経活血湯などでも、十分には効果が出ない。
たまたま、この冷え性問題も主治医に相談したところ、医療用の漢方薬を出してあげようということになって、まずは、当帰四逆加呉生湯一ヶ月で無効だったとか。
そこで、次に医師が処方した方剤が問題だった。
こともあろうに、「麻黄細辛附子湯」エキス顆粒が出された。
事後の報告であるが、これを服用後、咽喉がカラカラになり、かえって気分が悪いので、直ぐに中止したが、どうしたものだろうと、相談にみえた。
小生、とんでもない!
心疾患を抱える患者さんが、滅多な事では服用してはいけない「麻黄(マオウ)」が配合された方剤だから、飲んではいけませんよ!
と思わず、大声で叫んでしまった。
医師のこの漢方薬に対する●●●さには、思わず身震いしてしまった。
日ごろから汗かきで、冷え性。
持病に心房細動と無呼吸症候群をかかえ、病院からはジゴキシン製剤や、無呼吸性症候群治療の器具のマウスを使用中。
風邪をよく引き、病院治療は以前から効果がないので、銀翹散製剤と参蘇飲エキス錠に健康食品扱いの「板●根エキス散」の併用で、いつも治っている。
冷え性治療には、芎帰調血飲第一加減や、足の神経痛を配慮して、疏経活血湯などでも、十分には効果が出ない。
たまたま、この冷え性問題も主治医に相談したところ、医療用の漢方薬を出してあげようということになって、まずは、当帰四逆加呉生湯一ヶ月で無効だったとか。
そこで、次に医師が処方した方剤が問題だった。
こともあろうに、「麻黄細辛附子湯」エキス顆粒が出された。
事後の報告であるが、これを服用後、咽喉がカラカラになり、かえって気分が悪いので、直ぐに中止したが、どうしたものだろうと、相談にみえた。
小生、とんでもない!
心疾患を抱える患者さんが、滅多な事では服用してはいけない「麻黄(マオウ)」が配合された方剤だから、飲んではいけませんよ!
と思わず、大声で叫んでしまった。
医師のこの漢方薬に対する●●●さには、思わず身震いしてしまった。
漢方薬方剤というものは、いわゆる「証」にぴったり合って、気持ちよく効いている場合、すなわち、目的の治療効果を発揮している場合、それを連用することで生じる「副作用」というものは、ほとんどあり得ないことである。
このことは、中医学、漢方医学の長い歴史上、かなり証明し尽くされていると思われるが、ときにやや「効き過ぎ」という場合がないではない。
といっても、その人の証候(一連の症候)に、よく合っている場合には、過度な薬用量をしようしない限りは、やはり問題は生じるどころか、通常、よいことはあっても、不都合なことは無いはずである。
但し、あくまで連用中における客観的な観察は不可欠である。
ただ、合成医薬品のような激しい副作用というのは、ほとんど稀なことであるから、漢方薬の服用を過度に恐れる必要はない。
漢方を販売する側も、利用者側も、お互いの信頼関係を築いており、販売者側、あるいは処方する側に正しい漢方薬の知識と豊富な経験があれば、不安はない。
前回の五苓散についても、証候によく合っている場合には、連用するのが当然であるが、やや例外的な現象に対する注意もある。
ちょうど、本ブログの前回までの経緯を意識して書かれたといわれる、次のブログさん。
漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記
の、次のカテゴリ。
五苓散(5)
この中には、五苓散のみならず、親戚の方剤で、膀胱炎などによく使用される「猪苓湯」に対する注意も書かれている。
要するに、必ず漢方薬を専門とする医師や薬剤師に相談しながら服用すべきで、漢方薬といえども、素人療法は禁物である。
医師や薬剤師だからといって、皆が皆、漢方薬に詳しいわけではないので、むしろ漢方薬使用上の、最大の注意点は、相談する専門家の選択こそ、もっとも注意が必要なことのように思われるのである!
このことは、中医学、漢方医学の長い歴史上、かなり証明し尽くされていると思われるが、ときにやや「効き過ぎ」という場合がないではない。
といっても、その人の証候(一連の症候)に、よく合っている場合には、過度な薬用量をしようしない限りは、やはり問題は生じるどころか、通常、よいことはあっても、不都合なことは無いはずである。
但し、あくまで連用中における客観的な観察は不可欠である。
ただ、合成医薬品のような激しい副作用というのは、ほとんど稀なことであるから、漢方薬の服用を過度に恐れる必要はない。
漢方を販売する側も、利用者側も、お互いの信頼関係を築いており、販売者側、あるいは処方する側に正しい漢方薬の知識と豊富な経験があれば、不安はない。
前回の五苓散についても、証候によく合っている場合には、連用するのが当然であるが、やや例外的な現象に対する注意もある。
ちょうど、本ブログの前回までの経緯を意識して書かれたといわれる、次のブログさん。
漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記
の、次のカテゴリ。
五苓散(5)
この中には、五苓散のみならず、親戚の方剤で、膀胱炎などによく使用される「猪苓湯」に対する注意も書かれている。
要するに、必ず漢方薬を専門とする医師や薬剤師に相談しながら服用すべきで、漢方薬といえども、素人療法は禁物である。
医師や薬剤師だからといって、皆が皆、漢方薬に詳しいわけではないので、むしろ漢方薬使用上の、最大の注意点は、相談する専門家の選択こそ、もっとも注意が必要なことのように思われるのである!
投稿者 薬剤師 23日 15:08 | 各漢方処方における使用上の注意
前回の続報だが、主治医が五苓散を復活しようと言われ、単独で服用していた補中益気湯と併用することになったという報告が、常連さんから届けられた。
分かる範囲の詳細を聞くと、全身転移で、浮腫がひどい場合は、医療用でするなら、せいぜい、補中益気湯に五苓散を合わせて使用するのが、精一杯かも、というような話を、この常連さんに向かって、数ヶ月前に、小生自身が発言していたのを、この常連さんが耳学問で、その患者さんにアドバイスしていたのだそうだ。
それで、最初から、五苓散単独ではなく、補中益気湯と併用していたらしい。
大変いいことだ。
五苓散単独よりも、末期に近い状態の場合、補中益気湯との併用は、多少とも「補気建中湯」の方意に近づくのである。
それでも、補気建中湯ほどの効果が見られないことも多々あるのが、現実である。
幸い、この患者さんは、補中益気湯と五苓散の併用で、腹水などを含め、全身の浮腫が取れて楽だったのだから、そもそも、それを中止したのはまずかったのだか、医師の方から再開しようと、提案された、というのだから、また聞きながら、少しほっとした。
ただ、以前と同様に効果を発揮してくれることを祈るのみである。
このような重大な疾患では、タイミングを失すると、以前効いていた方剤でも、効果が激減することも珍しくないからである。
分かる範囲の詳細を聞くと、全身転移で、浮腫がひどい場合は、医療用でするなら、せいぜい、補中益気湯に五苓散を合わせて使用するのが、精一杯かも、というような話を、この常連さんに向かって、数ヶ月前に、小生自身が発言していたのを、この常連さんが耳学問で、その患者さんにアドバイスしていたのだそうだ。
それで、最初から、五苓散単独ではなく、補中益気湯と併用していたらしい。
大変いいことだ。
五苓散単独よりも、末期に近い状態の場合、補中益気湯との併用は、多少とも「補気建中湯」の方意に近づくのである。
それでも、補気建中湯ほどの効果が見られないことも多々あるのが、現実である。
幸い、この患者さんは、補中益気湯と五苓散の併用で、腹水などを含め、全身の浮腫が取れて楽だったのだから、そもそも、それを中止したのはまずかったのだか、医師の方から再開しようと、提案された、というのだから、また聞きながら、少しほっとした。
ただ、以前と同様に効果を発揮してくれることを祈るのみである。
このような重大な疾患では、タイミングを失すると、以前効いていた方剤でも、効果が激減することも珍しくないからである。
投稿者 薬剤師 20日 17:16 | 医師に漢方を中止させられて
前回投稿分の補足である。
2例目の転移ガン患者さんの、よく聞いている五苓散を中止した理由は、漢方に詳しいといわれる医師の発言、貴女には五苓散は強く効きすぎるようだ、
だから中止しなさい
ということで止めたというのである。
本人は、五苓散服用中の一ヶ月間は、随分楽になっていたので、本心は続けたいのだが、医師に中止しろ、と言われれば、シロウトの患者さんゆえ、医師の勧告を無視して、継続服用する気にはなれなかったし、続けるのもコワくなった、ということだった。
患者さんにとって、医師の言葉は、ある種、神のお言葉なのである!
小生の経験でも、浮腫関係で五苓散が適応した場合、1~2日間、驚くほど大量の排尿がみられたケースが何度かあった。
ご本人もビックリされる場合があるが、五苓散の薬用量をそのままで継続しても、数日以内に落ち着くところに落ち着いて、顕著な利水は消滅し、通常の排尿に戻る例ばかりでなった。
数十年の経験上、例外なく利水過剰の現象を来たした事はなかったのだが、一時的な顕著な利尿に、西洋医学のお医者様たちは、合成医薬品の利尿剤と同列の配慮で、前回のような、誤解に近い判断をされたのかもしれない。
先生方がおっしゃるような、五苓散に恐ろしい副作用が本当にあるとは思えないのだが、どうだろうか。
実際、長年、漢方専門の、この仕事をしていて、聞いたこともないし、文献的にも未見であるが、小生の勉強不足なのだろうか?
病気の重大性を考慮すれば、五苓散のような比較的穏やかな漢方薬で、末期がんの腹水や胸水が効くのは運がよいともいえないだろうか?
素晴らしい効果を発揮しているのだから、中止する必要が、本当にあったのかどうか?
大いに疑問に思っている。
2例目の転移ガン患者さんの、よく聞いている五苓散を中止した理由は、漢方に詳しいといわれる医師の発言、貴女には五苓散は強く効きすぎるようだ、
だから中止しなさい
ということで止めたというのである。
本人は、五苓散服用中の一ヶ月間は、随分楽になっていたので、本心は続けたいのだが、医師に中止しろ、と言われれば、シロウトの患者さんゆえ、医師の勧告を無視して、継続服用する気にはなれなかったし、続けるのもコワくなった、ということだった。
患者さんにとって、医師の言葉は、ある種、神のお言葉なのである!
小生の経験でも、浮腫関係で五苓散が適応した場合、1~2日間、驚くほど大量の排尿がみられたケースが何度かあった。
ご本人もビックリされる場合があるが、五苓散の薬用量をそのままで継続しても、数日以内に落ち着くところに落ち着いて、顕著な利水は消滅し、通常の排尿に戻る例ばかりでなった。
数十年の経験上、例外なく利水過剰の現象を来たした事はなかったのだが、一時的な顕著な利尿に、西洋医学のお医者様たちは、合成医薬品の利尿剤と同列の配慮で、前回のような、誤解に近い判断をされたのかもしれない。
先生方がおっしゃるような、五苓散に恐ろしい副作用が本当にあるとは思えないのだが、どうだろうか。
実際、長年、漢方専門の、この仕事をしていて、聞いたこともないし、文献的にも未見であるが、小生の勉強不足なのだろうか?
病気の重大性を考慮すれば、五苓散のような比較的穏やかな漢方薬で、末期がんの腹水や胸水が効くのは運がよいともいえないだろうか?
素晴らしい効果を発揮しているのだから、中止する必要が、本当にあったのかどうか?
大いに疑問に思っている。
投稿者 薬剤師 19日 21:41 | 医師に漢方を中止させられて
一例は、医師の勧告を無視して、五苓散を続けている老婦人の例だが、当方からお出ししている漢方処方「五苓散料エキス」の製剤で、全身のむくみっぽさが軽減している方である。
五苓散の折々の服用によって、むくみが軽減しているので、そのことをかかりつけ医に報告したところ、五苓散は、血中の水分を過剰に取り除いて、血が粘って血栓が生じやすくなるので、即刻中止するように勧告された。
検査上、何も根拠が無い話で、以前にも本ブログでご報告した一人暮らしの老婦人。
前回は、医師の勧告通りに、長年親しんだ漢方薬を、すべて中止したために、大事になりかけたので、今度の勧告も、例によって、例のごとし。長年のお付き合い、お近くの便利さから、結局は主治医を変えなかったものの、こと、漢方薬に関するアドバイスばかりは、信用なりませんとて。
体調がすこぶるよいのだから、自己責任で、五苓散は継続するし、血栓防止の意味で、冠心二号方に基づいて製造された漢方薬方剤も併用するなど、80歳を大分過ぎても元気なのは、漢方薬のお陰であると、医師の勧告に従おうとしない。
もう一例は、また聞きの話。
全身転移のがん患者さん。
腹水、胸水など貯留して苦しいので、耳学問で、医師に医療用の五苓散を所望し、服用したところ、劇的に効いて、大量の排尿とともに、全身の腹水・胸水などがほぼ消滅。
全身、至る所に転移巣があるとは言え、五苓散ひとつのお陰で、随分と身体が楽になった。
ところが、一月くらい継続中に、漢方に詳しいという医師が、
貴女には五苓散が強く効きすぎる、
と言われ、その言葉が気になって継続服用するのが不安になって中止した。
現在、ひどく再発して苦しんでいるが、当方の常連さんに相談したことで、当方にもこの話が伝わってきた。
常連さんは、その患者さんに、五苓散は決してコワい薬ではないから、続けなさいよ、とアドバイスしたが、医師の言葉が気になって、どうしても続ける気にはならないとのこと。
なお、その医師は、もっとよい漢方処方があるが、ここにはない、と言ったとか、又聞きなので、詳細はよく分からない。
あるいは、補気建中湯のことではおっしゃりたかったのか?
ともあれ、それだけの病状で、五苓散のような比較的穏やかな方剤で、劇的に効いてくれる間は、本当に幸せなことなのに、些か、医師の不用意な発言のように思えてならないのであった。
五苓散の折々の服用によって、むくみが軽減しているので、そのことをかかりつけ医に報告したところ、五苓散は、血中の水分を過剰に取り除いて、血が粘って血栓が生じやすくなるので、即刻中止するように勧告された。
検査上、何も根拠が無い話で、以前にも本ブログでご報告した一人暮らしの老婦人。
前回は、医師の勧告通りに、長年親しんだ漢方薬を、すべて中止したために、大事になりかけたので、今度の勧告も、例によって、例のごとし。長年のお付き合い、お近くの便利さから、結局は主治医を変えなかったものの、こと、漢方薬に関するアドバイスばかりは、信用なりませんとて。
体調がすこぶるよいのだから、自己責任で、五苓散は継続するし、血栓防止の意味で、冠心二号方に基づいて製造された漢方薬方剤も併用するなど、80歳を大分過ぎても元気なのは、漢方薬のお陰であると、医師の勧告に従おうとしない。
もう一例は、また聞きの話。
全身転移のがん患者さん。
腹水、胸水など貯留して苦しいので、耳学問で、医師に医療用の五苓散を所望し、服用したところ、劇的に効いて、大量の排尿とともに、全身の腹水・胸水などがほぼ消滅。
全身、至る所に転移巣があるとは言え、五苓散ひとつのお陰で、随分と身体が楽になった。
ところが、一月くらい継続中に、漢方に詳しいという医師が、
貴女には五苓散が強く効きすぎる、
と言われ、その言葉が気になって継続服用するのが不安になって中止した。
現在、ひどく再発して苦しんでいるが、当方の常連さんに相談したことで、当方にもこの話が伝わってきた。
常連さんは、その患者さんに、五苓散は決してコワい薬ではないから、続けなさいよ、とアドバイスしたが、医師の言葉が気になって、どうしても続ける気にはならないとのこと。
なお、その医師は、もっとよい漢方処方があるが、ここにはない、と言ったとか、又聞きなので、詳細はよく分からない。
あるいは、補気建中湯のことではおっしゃりたかったのか?
ともあれ、それだけの病状で、五苓散のような比較的穏やかな方剤で、劇的に効いてくれる間は、本当に幸せなことなのに、些か、医師の不用意な発言のように思えてならないのであった。
投稿者 薬剤師 19日 16:08 | 医師に漢方を中止させられて
常連さんで、一人暮らしの老婦人。
長年の虚弱性から、中年の頃には、しばしば風を引いてはこじらせて、肺炎になったこともある。
不運にも、その都度、合成医薬品の副作用に悩まされ、意を決して当方の薬局に訪れたのが20年前だった。
以来、風邪や流感の都度、当方の漢方薬の複雑な配合で、すべて解決できた。
折々の諸検査も必要だからと、強いて近くの内科医院に行くことを勧め、一人暮らしなのだから、何かあったときのためにも、顔つなぎは必要だからと、説得して、年に1~2度の通院を義務付けていた。
幸か不幸か、折に触れて、医療用漢方を積極的に使用されるその内科医院さんでは、折に触れて漢方処方を出してくれるのだが、最近も不適切な方剤が出されているのに、もったいないからと服用してみたところ、無意味だったと報告があった。
通院の都度、医療用漢方を処方されるので、困っていると嘆かれるので、貰われる都度、報告してもらうと、適切な場合もあったので、そのときには、せっかくだから服用するようにアドバイスする。
ところが、彼女には、効かないのである。
合っているはずの方剤で、彼女には医療用では効果が無かったものは、猪苓湯・柴胡桂枝湯・疏経活血湯・辛夷清肺湯など。
当方の、保険の効かない他社の方剤では、よく効くのだが、不思議といえば不思議。
彼女が特別なのかもしれないが、他の患者さんのケースでも、共通した方剤で、同様なことが、それぞれ、何人か把握できているので、あながち、彼女だけを特別視するわけにもいかないかもしれない。
これまでも何度か経験していることだが、同じ漢方処方でも、各メーカー間によって、同じはずの効能に、歴然とした違いがあるのは事実のようである。
これが、天然生薬を用いる漢方薬の宿命なのかもしれないが・・・・・・。
長年の虚弱性から、中年の頃には、しばしば風を引いてはこじらせて、肺炎になったこともある。
不運にも、その都度、合成医薬品の副作用に悩まされ、意を決して当方の薬局に訪れたのが20年前だった。
以来、風邪や流感の都度、当方の漢方薬の複雑な配合で、すべて解決できた。
折々の諸検査も必要だからと、強いて近くの内科医院に行くことを勧め、一人暮らしなのだから、何かあったときのためにも、顔つなぎは必要だからと、説得して、年に1~2度の通院を義務付けていた。
幸か不幸か、折に触れて、医療用漢方を積極的に使用されるその内科医院さんでは、折に触れて漢方処方を出してくれるのだが、最近も不適切な方剤が出されているのに、もったいないからと服用してみたところ、無意味だったと報告があった。
通院の都度、医療用漢方を処方されるので、困っていると嘆かれるので、貰われる都度、報告してもらうと、適切な場合もあったので、そのときには、せっかくだから服用するようにアドバイスする。
ところが、彼女には、効かないのである。
合っているはずの方剤で、彼女には医療用では効果が無かったものは、猪苓湯・柴胡桂枝湯・疏経活血湯・辛夷清肺湯など。
当方の、保険の効かない他社の方剤では、よく効くのだが、不思議といえば不思議。
彼女が特別なのかもしれないが、他の患者さんのケースでも、共通した方剤で、同様なことが、それぞれ、何人か把握できているので、あながち、彼女だけを特別視するわけにもいかないかもしれない。
これまでも何度か経験していることだが、同じ漢方処方でも、各メーカー間によって、同じはずの効能に、歴然とした違いがあるのは事実のようである。
これが、天然生薬を用いる漢方薬の宿命なのかもしれないが・・・・・・。
投稿者 薬剤師 13日 13:14 | 同一の漢方処方で効力に大きな違い
★漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 ・漢方専門薬局です。漢方薬専門の薬剤師2名で漢方相談を行っています。サイトは中国にも紹介された村田の構造主義医薬科学論「中医漢方薬学」の論文を満載。直接面談の漢方薬局です。ご相談は直接ご来局下さい。
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投稿者 薬剤師 11日 00:22 | 相互リンク集(詳細)
ある遠方の常連さんが、ある急性疾患にかかったの。
常時服用中の漢方薬は、来れない時には、いつもクロネコの宅急便で送ってあげていた。
今回は、それも間に合わないくらい急だが、保険漢方でも充分に対処できそうだから、近くの漢方専門医があるというので、そこでよく診断してもらって、適切な漢方薬を出してもらうように伝えておいた。
ただし、こちらから漢方処方を指名しないように。
漢方専門医に、患者のほうから指名しては、失礼だから。
もしも、大間違いの方剤がでるようなら、そのときは、止むを得ないから、方剤を指名するように伝えておいた。
後ほどの報告では、適切な漢方処方が出されていて、ひと安心、と思っていたら、患者さんの報告によると、一切漢方的な診断は無く、日本漢方特有の「腹診」すらなかった。
脈はおろか、舌、つまり舌診すらなかってビックリした、との報告である。
熱心に検討したのは「検査票」だけで、こちらの顔もあまり見なかったと、漢方通の患者さんは大いに不満を述べられた。
当方は、思わず、
「保険漢方って、そのレベルなんですよ」
と、言ってはいけない、本当のことを失言してしまった。
常時服用中の漢方薬は、来れない時には、いつもクロネコの宅急便で送ってあげていた。
今回は、それも間に合わないくらい急だが、保険漢方でも充分に対処できそうだから、近くの漢方専門医があるというので、そこでよく診断してもらって、適切な漢方薬を出してもらうように伝えておいた。
ただし、こちらから漢方処方を指名しないように。
漢方専門医に、患者のほうから指名しては、失礼だから。
もしも、大間違いの方剤がでるようなら、そのときは、止むを得ないから、方剤を指名するように伝えておいた。
後ほどの報告では、適切な漢方処方が出されていて、ひと安心、と思っていたら、患者さんの報告によると、一切漢方的な診断は無く、日本漢方特有の「腹診」すらなかった。
脈はおろか、舌、つまり舌診すらなかってビックリした、との報告である。
熱心に検討したのは「検査票」だけで、こちらの顔もあまり見なかったと、漢方通の患者さんは大いに不満を述べられた。
当方は、思わず、
「保険漢方って、そのレベルなんですよ」
と、言ってはいけない、本当のことを失言してしまった。
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