2006年01月
あるウイルス感染症関連の疾患で、病院治療では一時的に治まるも、直ぐに再発して保険のきかない医薬品をもらってまた一時良くなっても同じ事で、再発を何度も繰り返している。
また、その薬の副作用もつらくて地元の漢方専門薬局で、1年半にもわたって調合してもらうが、一向に効果がない。
いつも千客万来の専門薬局では自家調剤の粉末薬を分包してもらっており、身体の冷えとストレスが問題だからと、様々に調剤してもらうも、矢張り効果がない。
冷えるのが一番いけないということで、温める漢方薬を中心に調合してくれるが再発を繰り返すので、やや遠方の当方の薬局に訪問されたわけである。
顔を見た瞬間に赤みを帯びて、お酒にでも酔ったような状態である。
服用していた調合薬を拝見するも、処方名がまったく記載されていない。
ご本人に処方名を訊くと、その先生は「素人には言ってもわからんよ」と言って教えてくれなかったということだ。
今時、処方名も記載せずに漢方薬を販売される無神経さは、チョット信じられない行為である。
試みに配合薬を口に入れて吟味したところ、白朮・芍薬といったところの薬味である。
スタッフの女性薬剤師にも吟味してもらうと、これには明らかに「附子(ぶし)」が配合されている、その証拠にブシ特有の舌にピリピリ来るものがあると言う。
してみると真武湯(しんぶとう)当たりだろうか?
体質的には明らかに熱証を呈している人に、このような温補剤を出されるとは明らかな間違いである。
通りで酒に酔ったような赤い顔をされている筈である。
近年、日本国中、
冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある
などというトンデモナイ錯誤したキャッチコピーが蔓延しており、実に由々しきことである!
ここ十年以上、日本国中で暖房設備が行き届き、加えて温暖化の傾向著しい上に、食糧事情があまりにも豊かになり過ぎて、飽食の時代と言われて久しいのに、何ゆえに皆がみな「冷え」が問題と決め付けねばならないのか?
近頃、日本の漢方では、ちょっと温補剤を乱用し過ぎではないだろうか?
仄聞するところによると、医療用では「大建中湯」の乱用が目立つという記事を読んだことがあるが、当方の近所では、温性の顕著な「小青竜湯」の乱用が目立つ。
恐るべし、猫も杓子も「温補・温補でアブリ×ロシ」と皮肉の一つでも言いたくなるくらいだ。
当方の薬局では、温補剤を代表とする温性の漢方処方を販売する比率よりも、清熱剤や涼血剤、滋陰剤などのほうが遥かに多い。
(実際には寒熱併用のケースが最も多いかもしれないが・・・)
弁証論治の基礎から学習しなおすべきではないのだろうか?
また、その薬の副作用もつらくて地元の漢方専門薬局で、1年半にもわたって調合してもらうが、一向に効果がない。
いつも千客万来の専門薬局では自家調剤の粉末薬を分包してもらっており、身体の冷えとストレスが問題だからと、様々に調剤してもらうも、矢張り効果がない。
冷えるのが一番いけないということで、温める漢方薬を中心に調合してくれるが再発を繰り返すので、やや遠方の当方の薬局に訪問されたわけである。
顔を見た瞬間に赤みを帯びて、お酒にでも酔ったような状態である。
服用していた調合薬を拝見するも、処方名がまったく記載されていない。
ご本人に処方名を訊くと、その先生は「素人には言ってもわからんよ」と言って教えてくれなかったということだ。
今時、処方名も記載せずに漢方薬を販売される無神経さは、チョット信じられない行為である。
試みに配合薬を口に入れて吟味したところ、白朮・芍薬といったところの薬味である。
スタッフの女性薬剤師にも吟味してもらうと、これには明らかに「附子(ぶし)」が配合されている、その証拠にブシ特有の舌にピリピリ来るものがあると言う。
してみると真武湯(しんぶとう)当たりだろうか?
体質的には明らかに熱証を呈している人に、このような温補剤を出されるとは明らかな間違いである。
通りで酒に酔ったような赤い顔をされている筈である。
近年、日本国中、
冷えるのが最もいけない、万病は冷えにある
などというトンデモナイ錯誤したキャッチコピーが蔓延しており、実に由々しきことである!
ここ十年以上、日本国中で暖房設備が行き届き、加えて温暖化の傾向著しい上に、食糧事情があまりにも豊かになり過ぎて、飽食の時代と言われて久しいのに、何ゆえに皆がみな「冷え」が問題と決め付けねばならないのか?
近頃、日本の漢方では、ちょっと温補剤を乱用し過ぎではないだろうか?
仄聞するところによると、医療用では「大建中湯」の乱用が目立つという記事を読んだことがあるが、当方の近所では、温性の顕著な「小青竜湯」の乱用が目立つ。
恐るべし、猫も杓子も「温補・温補でアブリ×ロシ」と皮肉の一つでも言いたくなるくらいだ。
当方の薬局では、温補剤を代表とする温性の漢方処方を販売する比率よりも、清熱剤や涼血剤、滋陰剤などのほうが遥かに多い。
(実際には寒熱併用のケースが最も多いかもしれないが・・・)
弁証論治の基礎から学習しなおすべきではないのだろうか?
厚生労働省は、今国会で医薬品のインターネット販売を禁止する法案を含めた薬事法改正案を提出されるらしい。
法案が通ると栄養剤等の一部の医薬品類以外はネット販売が禁止されることになる。
これには当然、医薬品である漢方薬類も含まれるはずで、これほど喜ばしいことはない。
なぜか?
たとえば、医療用の漢方薬において、医師が診断された上で処方された小青竜湯など、明らかに麦門冬湯や滋陰降下湯、あるいは養陰清肺湯が処方されるべき証候において誤投与されているケースにしばしば遭遇する。
このように、医師が直接診断しても誤投与が目立つ漢方医学である。
それゆえ、なおさら対面販売によらず、安易なネット通販に頼ることで、そう易々と適切な漢方処方が得られるはずもない。
安易な販売による副作用等、医薬品の乱売に繋がりかねない危惧から、厚生労働省は以前から、医薬品をネット上で陳列・展示しての「お誘い販売」を、内部通達によって自粛を強く促してこられた経緯がある。
それゆえ、ここに来てようやく法的規制がかかることには、賛否両論あるにせよ、小生の所属する薬系の漢方業界では歓迎するムードがかなり大きいのであった。
法案が通ると栄養剤等の一部の医薬品類以外はネット販売が禁止されることになる。
これには当然、医薬品である漢方薬類も含まれるはずで、これほど喜ばしいことはない。
なぜか?
たとえば、医療用の漢方薬において、医師が診断された上で処方された小青竜湯など、明らかに麦門冬湯や滋陰降下湯、あるいは養陰清肺湯が処方されるべき証候において誤投与されているケースにしばしば遭遇する。
このように、医師が直接診断しても誤投与が目立つ漢方医学である。
それゆえ、なおさら対面販売によらず、安易なネット通販に頼ることで、そう易々と適切な漢方処方が得られるはずもない。
安易な販売による副作用等、医薬品の乱売に繋がりかねない危惧から、厚生労働省は以前から、医薬品をネット上で陳列・展示しての「お誘い販売」を、内部通達によって自粛を強く促してこられた経緯がある。
それゆえ、ここに来てようやく法的規制がかかることには、賛否両論あるにせよ、小生の所属する薬系の漢方業界では歓迎するムードがかなり大きいのであった。
投稿者 薬剤師 27日 16:21 | 医薬品のネット通販問題
1月11日に投稿したアナフィラキシー・・・・の補足である。
急死された原因が直ぐには特定できないのは、当然であった。
まわりの素人の人々にとっては、ちょっと有名な医薬品の名前だけを記憶していて、同時に併用していた薬品名は忘れており、××××だけを服用した訳ではない筈だ。
数種類の医薬品を併用している場合には、なかなか原因となった医薬品を特定するのは困難であろう。
このように、医薬品を数種類併用して生じたアナフィラキシー様ショックの原因物質の特定は、明らかにスズメバチに刺されてショック死の場合とは、まったく事情が異なるのであった。
急死された原因が直ぐには特定できないのは、当然であった。
まわりの素人の人々にとっては、ちょっと有名な医薬品の名前だけを記憶していて、同時に併用していた薬品名は忘れており、××××だけを服用した訳ではない筈だ。
数種類の医薬品を併用している場合には、なかなか原因となった医薬品を特定するのは困難であろう。
このように、医薬品を数種類併用して生じたアナフィラキシー様ショックの原因物質の特定は、明らかにスズメバチに刺されてショック死の場合とは、まったく事情が異なるのであった。
消化器系の初期のガンで摘出後、主治医が開業されたので、そのまま主治医の診療所でお世話になることになった。
痩せ型であるが、コレステロール値が210~270。
だいたいにおいて240~250であるが、その主治医からスタチン製剤の服用を強く奨めれら、このために定期健診に行くのがつらくなっている患者さんがおられる。
放置しているとガンで倒れるよりも、先に脳卒中で・・・・・と相当な剣幕で叱られると言われる。
「でも先生、コレステロールは少しくらい高いほうがいいって、新聞にも書いてありましたけど・・・・・」
と恐るおそる言うと、
「新聞なんて~~のは、下半分は読んじゃ~~イケナイ!」
と意味不明なことをおっしゃって検診に行くたびにお薬を出されて、ちゃんと服用しているかを訊ねられ、服用してないことを告げると会社に連絡するから会社の電話番号を知らせろとおっしゃるのであった。
この方は、なぜ当方の薬局の名前を出して、その薬剤師にもらった文献を見せ、この程度のコレステロールで、スタチン製剤を服用するのは、初期のガンだったとは言え、この時期に敢えて免疫力を低下させるかもしれないお薬を服用する必要がどうしてあるのか、よく相談しないのか、あれほど進言しても、お医者様に(格下の?)薬剤師のことはどうしても言えないらしい。
患者さん自身、迷いぬかれて、これまで長期のコレステロールの推移の表を持参して、お近くの内科医に受診して御相談したところ、やはりコレステロールを下げる薬を服用する必要はまったくないこと。
現在測定すれば210代でもあるし云々とて、今後、何だったらご紹介するからガンの定期健診の病院も変えたらどうか、とのアドバイスであった。
また、これに関連した話で、外科系の某医師がコレステロールが270になったので同僚の内科医に相談したところ、食事療法でいいよ、内服する必要ないですよ、と言われて安心した。
医師同士の実際の会話はこんなものなのである。
コレステロールを下げるスタチン製剤による副作用の可能性
痩せ型であるが、コレステロール値が210~270。
だいたいにおいて240~250であるが、その主治医からスタチン製剤の服用を強く奨めれら、このために定期健診に行くのがつらくなっている患者さんがおられる。
放置しているとガンで倒れるよりも、先に脳卒中で・・・・・と相当な剣幕で叱られると言われる。
「でも先生、コレステロールは少しくらい高いほうがいいって、新聞にも書いてありましたけど・・・・・」
と恐るおそる言うと、
「新聞なんて~~のは、下半分は読んじゃ~~イケナイ!」
と意味不明なことをおっしゃって検診に行くたびにお薬を出されて、ちゃんと服用しているかを訊ねられ、服用してないことを告げると会社に連絡するから会社の電話番号を知らせろとおっしゃるのであった。
この方は、なぜ当方の薬局の名前を出して、その薬剤師にもらった文献を見せ、この程度のコレステロールで、スタチン製剤を服用するのは、初期のガンだったとは言え、この時期に敢えて免疫力を低下させるかもしれないお薬を服用する必要がどうしてあるのか、よく相談しないのか、あれほど進言しても、お医者様に(格下の?)薬剤師のことはどうしても言えないらしい。
患者さん自身、迷いぬかれて、これまで長期のコレステロールの推移の表を持参して、お近くの内科医に受診して御相談したところ、やはりコレステロールを下げる薬を服用する必要はまったくないこと。
現在測定すれば210代でもあるし云々とて、今後、何だったらご紹介するからガンの定期健診の病院も変えたらどうか、とのアドバイスであった。
また、これに関連した話で、外科系の某医師がコレステロールが270になったので同僚の内科医に相談したところ、食事療法でいいよ、内服する必要ないですよ、と言われて安心した。
医師同士の実際の会話はこんなものなのである。
コレステロールを下げるスタチン製剤による副作用の可能性
循環器系の患者さんで、病名が確定できず、一人の専門医から30分の1の確率で想定される疾患だったら劇的に治るから一度検査を受けて見ないか、しかしながらその検査の危険性は3,000人に一人がその検査のために命を落とす、との説明だそうである。
しかしながらベテランの主治医でもある専門医は、それほど乗り気ではない。
主治医の出される医薬品と、当方の漢方薬でかなり代償できるように回復しているので、ご本人の迷いは大きい。
30分の1の確率に該当しなかった場合、また3,000人に一人の割合の危険性があると言われる検査を受けた場合のリスクと、受けなかった場合のリスク、単純な確率論で片付けられるものではないような気がするが・・・・・・
しかしながらベテランの主治医でもある専門医は、それほど乗り気ではない。
主治医の出される医薬品と、当方の漢方薬でかなり代償できるように回復しているので、ご本人の迷いは大きい。
30分の1の確率に該当しなかった場合、また3,000人に一人の割合の危険性があると言われる検査を受けた場合のリスクと、受けなかった場合のリスク、単純な確率論で片付けられるものではないような気がするが・・・・・・
常連さんのお一人が、やや興奮気味に当方の薬局に訪れてのご報告である。
もともと元気な知人が、インフルエンザに罹って医師の処方した××××というありきたりな医薬品を服用後、直ぐに熱も引いて治ると思った翌日、アナフィラキシー様の症状を呈して、急死されたという。
当方も立場上、かなり具体的な前後の話を聞いたが、稀にしかないことが、やっぱり稀には起こるもので、ちょっと漢方薬とは無関係だが、薬剤師という立場上、聞き流すわけにも行かなかったので、しっかり前後の詳細と使用された医薬品などを聞かせてもらった。
医師等の前後の調査結果、原因不明とのことだが、前後関係から、その医薬品によるアナフィラキシーの可能性が大のように思われるのだが・・・・・・。
もともと元気な知人が、インフルエンザに罹って医師の処方した××××というありきたりな医薬品を服用後、直ぐに熱も引いて治ると思った翌日、アナフィラキシー様の症状を呈して、急死されたという。
当方も立場上、かなり具体的な前後の話を聞いたが、稀にしかないことが、やっぱり稀には起こるもので、ちょっと漢方薬とは無関係だが、薬剤師という立場上、聞き流すわけにも行かなかったので、しっかり前後の詳細と使用された医薬品などを聞かせてもらった。
医師等の前後の調査結果、原因不明とのことだが、前後関係から、その医薬品によるアナフィラキシーの可能性が大のように思われるのだが・・・・・・。
新年早々、あまり面白くない現実の公開である。
実際には公開というよりも公然の秘密である。
ただ顰蹙を買う話だということだけで、公然の秘密だけに、この日本社会ではあまり社会問題にもならないだろうし、医師と薬剤師という力関係を考えれば、現実社会というものは、こんなものだと考えれば十分納得がいくものである。
前置きが長くなったが、医師からの処方箋をもらって営業する調剤専門薬局の一部では、処方箋を出してくれる開業医の先生に「リベート」を払う条件で、処方箋を出して頂くという現実。
そうでもしなければ、なかなか処方箋を出してもらえないのが現実。
必要悪といえば必要悪。
そのかわりに、たまたま処方箋に問題がある場合でも、薬剤師の義務として、処方箋を書かれた医師に対する注意義務を怠りがちにならないのか、という不安がなきにしもあらず。
当然、遠慮が入るからである。
リベートの値上げを要求され、それを拒否したために、処方箋をストップされて倒産した調剤専門薬局さんが医師を訴えたという話も少し前にあった。
気骨のある薬剤師はこういうしっぺ返しを受けるというのが現実社会だ。
手前味噌になるが、その点、漢方専門薬局の当方では、調剤の処方箋でメシを食っているわけではないので、病院から出された医薬品や医療用漢方による副作用の相談があったとき、何のシガラミもないだけに、ストレートのアドバイスを患者さんに伝え、必要に応じて、当方の薬局名を出して、主治医に相談するように御指導申し上げている。
スタチン製剤や水虫内服薬による副作用が目立つ昨今だが、患者さんからの相談や苦情によって調剤専門薬局ではそれらの問題をしっかり把握しているはずだ。
それだけに、それらの処方箋を出された医師にどの程度のご注意を与えておられることかと、些か不安である。
実際には公開というよりも公然の秘密である。
ただ顰蹙を買う話だということだけで、公然の秘密だけに、この日本社会ではあまり社会問題にもならないだろうし、医師と薬剤師という力関係を考えれば、現実社会というものは、こんなものだと考えれば十分納得がいくものである。
前置きが長くなったが、医師からの処方箋をもらって営業する調剤専門薬局の一部では、処方箋を出してくれる開業医の先生に「リベート」を払う条件で、処方箋を出して頂くという現実。
そうでもしなければ、なかなか処方箋を出してもらえないのが現実。
必要悪といえば必要悪。
そのかわりに、たまたま処方箋に問題がある場合でも、薬剤師の義務として、処方箋を書かれた医師に対する注意義務を怠りがちにならないのか、という不安がなきにしもあらず。
当然、遠慮が入るからである。
リベートの値上げを要求され、それを拒否したために、処方箋をストップされて倒産した調剤専門薬局さんが医師を訴えたという話も少し前にあった。
気骨のある薬剤師はこういうしっぺ返しを受けるというのが現実社会だ。
手前味噌になるが、その点、漢方専門薬局の当方では、調剤の処方箋でメシを食っているわけではないので、病院から出された医薬品や医療用漢方による副作用の相談があったとき、何のシガラミもないだけに、ストレートのアドバイスを患者さんに伝え、必要に応じて、当方の薬局名を出して、主治医に相談するように御指導申し上げている。
スタチン製剤や水虫内服薬による副作用が目立つ昨今だが、患者さんからの相談や苦情によって調剤専門薬局ではそれらの問題をしっかり把握しているはずだ。
それだけに、それらの処方箋を出された医師にどの程度のご注意を与えておられることかと、些か不安である。
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