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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
漢方薬専門薬局経営薬剤師の漢方相談業務上の様々な本音を語るブログです。
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2007年11月
 いま流行のメタボリックシンドロームに効果的とされる有名な漢方処方が 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)である。
 好き嫌いを言っては余りに学問的でなく低次元の話に堕するので、我ながら汗顔の至りであるが、嫌いなものは仕方が無い。
 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などは支離滅裂な配合であると手前勝手に断定して憚らないほど、図々しくも愚鈍というか頓馬というか、いささかボケ気味なロウジンである。

 古人の工夫になるこのような名方も、馬の耳に念仏、馬耳東風なのである。
 適応症の見分けは中々困難で、一歩誤ると麻黄や石膏あるいは川芎などのように一癖のある生薬の配合された方剤では、軽度の副作用が頻発してもやむを得まい。
 だからこのようなやや峻烈に近い方剤は、指名されても売らないに限る。

 漢方薬局として名に恥じないレベルは豊富に各種方剤を揃えているが、防風通聖散の製剤は久しく販売することがないので、かなり効果も劣化しているだろうから、そろそろ廃棄処分しなければなるまい(苦笑)。
投稿者 薬剤師 28日 00:50 | 漢方処方の指名客
 ちょっとあやふやなタイトルだが、一般に信じられている漢方の常識というその「一般」というのは「一般の人」という意味ではなく「専門家一般」という意味の含みが強い。

 本州の西端のど田舎に立地する辺鄙な場所で、かろうじて三十五年間潰れずに存続出来たのは、中医学や漢方医薬学の世界における「常と変」における変に極めて敏感であったからではないかと思っている。
 教科書的な中医学理論を逸脱しているわけではなく、基礎理論には極めて忠実であったと思うが、それだけに基礎理論を忠実に現実の様々な漢方相談で応用していくうちに、専門書籍にもあまり書かれてないような新たな発見がしばしば多かっただけのことである。

 たとえば、アトピー性皮膚炎に対する漢方薬の配合というか組み合わせというか、それが世間一般の方法とはかなり異なっていることは間違いない事実である。だから、世間一般の漢方薬を長期間服用して治らなかった人でも、多くは9割近くの寛解が得られるし、10人来られればまず9人は可能である。何でも百パーセントとは言えない。(本音では途中で断念する諦めの早い人さえなければほとんど全員が9割以上の寛解が望めると信じているが・・・

 基本処方や単味生薬の運用面においても多くの発見と応用方法を開発している。専門書にも書かれてない比較的ユニークな応用方法である。
 もっとも代表的な方剤が猪苓湯であり生薬では金銀花・枳殻・党参・竜骨・丹参など既に大分以前に「漢方の臨床」誌や「和漢薬」誌などの専門誌にそれぞれ比較的長文の拙論を発表している。

 最近も多くの症例から確認したのが、ある種の体質者に適応する茵蔯蒿湯を応用した冷え性の改善効果である。もちろん必ず一定の弁証論治による確証を得て使用しなければ無意味である。
 茵蔯蒿湯適応者においては手足の冷えが即効的に改善された例は枚挙に暇がないのだが、このことを俄かに信じる専門家は少ないかもしれない。

 さらには驚くなかれ、昨今俄かに降って湧いたように騒がれているメタボリックシンドロームにおいては、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)という支離滅裂に近い方剤などよりも、弁証論治にもとづいて、この茵蔯蒿湯を主体に運用した他方剤との併用こそ、遥かに有効であることを認識する専門家は少ないだろう。

 さらに地竜においては・・・と、そんなにボロボロ秘伝を漏らしてなるものか(苦笑)。
投稿者 薬剤師 16日 20:35 | たまには明るい話
 薬局というのはそれほどお気楽なものなのか?
 土曜日の半ドン、しかも祭日の土曜日である。平日にかかる電話と異なり、ほとんどが不毛な電話や無言電話、あるいは得体の知れぬ業者からの勧誘電話。

 土曜日と祭日にかかる電話の数は、平日に匹敵しても内容がまるで異なっている。お気軽やお気楽な電話が多く、横柄な電話が集中するのも土曜日や祭日である。
 通常の土曜日でも昼12時でお休みである。その不毛な電話は閉局後の午後に集中する。一週間の積もりにつもった疲労を癒すべく、ぐったりして2~3時間寝込んでしまうのが恒例行事であったが、最近の土曜日はそれも出来なくなっている。

 土曜日の集中する電話による不毛な問い合わせが、実際の本業に繋がることはほとんどナイ。
 相手は暇つぶしのようなお気楽な電話が多く、また空き巣狙いかと思われる無言電話も多い。
 電話が連続して何度も鳴り続けるときには、出る気にもならないので放っておく。留守番電話は遠に廃止している。
 あまりうるさく続いて眠れないので渋々出ると無言電話で直ぐに切れる。やはり空き巣狙いの留守の確認かと疑心暗鬼になり、今度は電話が鳴る都度、重い腰を上げて寝ぼけマナコで電話を取る。
 お休みなら質問してはイケマセンカ?と来る。

 身体も頭も休止中である。おべんちゃらを言えとでもいうのか? 土曜日で祭日でもあるのに、どうしてお愛想を言わなきゃナラン。放っといていくれ。猫なで声で揉み手をしてほしいなら他所へ行くべし。暇つぶしの付き合いをしてあげるほど、こちとらおめでたくはありませんや。

 永久に逃亡したくなるのは毎週鬼門の土曜日や祭日である。

投稿者 薬剤師 3日 20:19 | ちょっと憂鬱な話