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漢方とは中国から伝来した医術や薬術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬(治療薬)である。
漢方薬専門薬局経営薬剤師の漢方相談業務上の様々な本音を語るブログです。
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2008年05月
 子宮内膜症による強烈な生理痛であっても、超有名な漢方専門病院でも日本流であるためか、当帰芍薬散程度の煎じ薬であるから、十分な効果が出なくても仕方がないだろう。

 適切な漢方処方を組み合わせれば、一ヶ月もあれば半減することが多いのが中医漢方薬学派の特長である。
 子宮筋腫に重度の内膜症も伴って近隣の他臓器まで侵入するほどで癒着も激しく、生理痛のみならず、生理以外の日常でも常時腹痛が止まないので、病院から出されている強い鎮痛剤を常用されている。

 その鎮痛剤の常用でも効果が少ないので毎日が苦痛である。手術という手もあるが近隣の臓器との癒着もひどいのでかなり難航する手術となるため、医師も積極的に奨める気にもなれないそうである。

 このような重度の症状でも、10日毎に通ってもらって一ヶ月経つ頃には半減した。漢方薬を併用しはじめると、病院の鎮痛剤が前より効き目がよくなる。
 そして一ヶ月経つ頃には二日に一回の服用で済むようになった。

 そのかわりに漢方薬は3処方+αの四種類である。最低限この程度の併用がなければ、当帰芍薬散というレベルの方剤では太刀打ちできるものではないのである。

 漢方薬も体質と病状に応じて処方が決まるにしても、速効が得られるとは限らないが、ほぼ全例しばらく我慢すれば上記のように次第に楽になり、半年もしないうちに疼痛に悩むことがなくなるのである。
投稿者 薬剤師 24日 23:07 | たまには明るい話
 同じ団塊世代の驥尾(きび)に付く者としては、同世代に近いだけに書きにくいことではあるが、今年退職された団塊世代の人達が、暇を持て余して漢方相談に来られたり、一方的に電話相談と称して暇潰しに利用されて困っている。

 昨今、それが顕著で仕事の邪魔になるので悩ましくもある。無下にお断りするのも大人気ないし、かといって明らかに暇潰しに利用されたのではかなわない。

 文字通りご相談だけのために長時間も電話で話されたのでは適わないし、薬局店内で座り込まれて様々な身体の悩みを聞かされても、漢方薬を所望するわけでもないし、あまりに図々しいケースでは、当方は慈善事業ではないのだからと、ややキツイ表現も口走らざるを得ないケースも出てくるしまつではある。

 まだ、本日の電話での問い合わせのほうがマシで「相談だけでいいのだが乗ってもらえないだろうかっ?」と、意思表示がはっきりされていた。
 それゆえ、こちらの立場として言下に「ご相談だけに乗る時間的な余裕がありませんので、それはお断りします。実際に漢方薬を服用されている人たちの御相談やメールの返信などの貴重な時間を潰す訳には参りませんので・・・」ということで、あっさり引き下がてもらえるのだった。

 今後もこの調子で、電話や薬局店頭で団塊世代の暇潰しの物見遊山が続くと思うと、ぞっとする今日この頃である。
投稿者 薬剤師 16日 22:40 | ちょっと憂鬱な話
 チョコレートのう胞を伴わない内膜症による激しい生理痛は、多くの場合半年もあればかなり寛解し、一年もまじめに継続すればほとんど寛解してしまう疾患のように思われる。
 それほど漢方にとっては困難な病気とは思われない。

 チョコレートのう胞を伴うケースは、これまで35年間、寛解率は1例を除いてすべて成功しているように思うが、それには大きな理由がある。
 いずれのケースも一度は片方の手術を行なっており、今度は残っている方に出現したために、手術は懲り懲りだから漢方薬で一か八かやってほしいという要求に、相談者の気迫と此方の意気がピッタリ合っての成功のように思えてならない。

 但し、片方の手術歴のない初めてのケースでは、問い合わせは頻繁にあるものの、破裂したら怖いぞと医師からも周りからも忠告され、結局は手術を受けるのは当然にしても、猶予期間中に有名な漢方専門病院や薬局を歴訪していて当帰芍薬散レベルの基礎的な方剤しか出されてない。

 あるいは方剤に自由の効く有名薬局でも牛膝散製剤が出るのが関の山で、のう胞に対する配慮が足りないから、そちらには効果を示していない。

 当方では少なくとも三処方と+αで対処して来たのが成功の秘訣だったように思うが、先にも述べたように、いずれも片方の手術歴がある人たちばかりである。
 
 手術までの猶予期間だけでも服用させてもらえないかという遠方からの問い合わせが多いが、いずれも迷いの最中での及び腰のお問い合わであるから、すべてお断りしている。
 絶対に成功するという保障はないのだから、こちらも中途半端なお問い合わせでは引いてしまう。

 やはり二度目で切羽詰った状態に追い込まれないと、本気で直接やって来られる意気込みは出ないものであろう。

 ともあれ、現在、実際に子宮内膜症で当方の漢方薬を服用中の人はかなりおられるが、いずれの人も経過は良好であるから、もしかしたら内膜症は得意分野に入るのかもしれない。
 僻み根性でそのように見えるのかどうか?
 小生のサイトやブログには、専門誌にしばしば書いていた時代と同様、学問的に真面目な日本漢方批判を折々に書いている。

 もちろん我が日本国を愛するがゆえに行っている日本漢方の杜撰な問題の数々を挙げて指摘し是正を求めている。
 学問的にも臨床的にも世界に通用するレベルに向上してほしいからに他ならない。

 ところが、僻み心からそう見えるのか? そのような主旨を書いたサイトやブログは直ぐに検索順位が下落する。
 たとえば、ブログでは 漢方と漢方薬および中医学関連情報
 サイトではなどが特に顕著である。

 たとえそうであっても、日本の漢方界への遺言状として、学問的な批判はやめるつもりはない。
 あまりにも目に余ることが多過ぎるからである。専門家の間でも正当な学問的な批判であると同感される人は以前から多いのであるが、皆さんそれぞれに雁字搦めのシガラミがあって同じようにあまり公言できないだけである。

 だから皆を代表して、しがらみの少ない小生が孤軍奮闘しているのである。
(といっても、裏では支援者は少なくはないのですがねっ・・・苦笑)
投稿者 薬剤師 1日 23:18 | ちょっと憂鬱な話